飯能南アルプスのジャンダルム~柏木山~龍崖山へ春のお花見ハイキングに行ってきました。
低山で歩きやすく、しかも山頂からは大展望が見渡せる初心者にもおすすめの縦走ルート!
登山道には桜やツツジも咲いていて、春爛漫の景色が広がっていました。
電車のみのアクセスで飯能駅から周回登山できます。
「ジャンダルム」と言えば、真っ先に思いつくのが山頂に天使がいるあの北アルプスの岩山。
岩場苦手の私にとっては奥穂高岳から眺めるだけの到底及ばない岩の殿堂ですが、そんな自分にも登れるジャンダルムがありました。
それが飯能のジャンダルム。標高は230mです。岩登りの要素は皆無でしたが、私にはこれくらいがちょうどいい。
歩きやすくて展望にも恵まれて、ここもまた推していきたい縦走コースでした。
スタートとなるのは飯能駅。この駅を基点に登山するのももう何度目か。
だいぶ馴染みのある駅になってきました。
今回はバスは使わず駅からスタート。バスを使うと多少は行程を短縮できますが、全然歩けなくはない距離です。
駅前の大通りを歩いていきますが、ファミマで軽く朝食。コンビニのホットスナック大好き人間で、よく買うのがハッシュドポテト。
物価高の影響か昔に比べてどんどんサイズが小さくなっていくのが悲しいところ。
駅から徒歩10分ほどでやってきたのが飯能中央公園。
ここは桜の名所の1つで、咲き始めではあったものの桜の開花と合わせてお祭りも開催されてました。
3月下旬から4月上旬にかけてこのルートを歩くと、道中で桜という桜をたくさん見ることができます。
中央公園からはしばし舗装路歩き。
この区間を短縮したい場合はバスを使えば良いですが、時間にして駅から50分ほど。自分としては十分許容範囲内です。
目指すのが吾妻峡。
近づいてくると標識が出てくるので、それに従って川岸の方へと下って行きます。
そしてこちらが吾妻峡の有名な「ドレミファ橋」。
対岸に渡るために丸太の飛び石が用意されているので、軽快にステップ踏みながら渡りましょう。
吾妻峡。
断崖絶壁に囲まれた渓谷で、これはこれで見ごたえありました。
飯能駅からのアクセス次第では、この渓谷沿いの遊歩道ルートでここまで来ることもできるのでお好みでどうぞ。
吾妻峡を越えてこちらの柏木山登山口から入山します。
入口の駐車場に車が停まっている通り人気の山のようで、結構な人数の登山者とすれ違いました。
入口に地図があったので載せておきます。
御覧のようにこの周辺にはたくさんのハイキングコースが張り巡らされていて、今日は青ルート以外のほとんどを歩く予定。
どのコースも低山ながら展望が良くてかなり面白いですよ。
登山口は広い芝生スペースになっていました。
奥に登山道が伸びているのですが、ジャンダルム尾根コースを行く場合は入口すぐのところにある分岐を右に行きます。
最初がやや急登ですが、尾根に出てしまえばあとは比較的楽な道。
今日登る低山はどの山も300m程度なので、登りが長く続くようなところはほとんどありません。
そうしてやってきた最初のピークがジャンダルム。標高は230m、あっという間でした。
飯能にも確かにあったジャンダルム。北アルプスのあの岩山とは似ても似つかないですが、危険個所は皆無で非常に登りやすく、さらに山頂からの展望も素晴らしいです。
秩父方面が見渡せて、竹筒の望遠鏡を覗くと書かれている名峰を望むことができます。
この竹筒はこの界隈の山のトレードマークのようなもので、これから向かう各山頂に必ず用意されていました。
ジャンダルムを早々に制して、引き続き尾根コースを縦走。
道が入り組んでいて分岐も多く、地図に載っていない道もあったりしましたが、柏木山と書かれた方へ進めば大丈夫です。
途中にあった富士見の丘。
あいにくの曇り空で富士山の姿は確認できなかったですが、こういう休憩スペースも所々に用意されています。
途中から右手にフェンスが出てきますが、すぐ隣は飯能くすの樹カントリー倶楽部のゴルフ場。
フェンス脇をひたすら歩いていくと、やがて景色が一気に開けるポイントに出ます。
こちらが柏木山。
立派な標識が用意されていて、その下にぶら下がっているのは平和の輪。
山頂からの展望はもう抜群!都心方面を見事に見渡すことができます。
標識の裏側には「Mt.TakadockE」と書かれていましたが、別名「高ドッケ山」とも言うそうです。
Eが大文字なのが洒落てますね。
そして山頂もおしゃれ。木製のイスや机、丸太のベンチなど、手作りのオブジェがたくさんあってちょっとしたテーマパークのような感じ。
その中でも特に有名なオブジェがこちら。
木で作られた人形。
この3人立ち並んでいるハイカーの人形は柏木山のシンボルともいえる存在。他の方の山レポを見ても良く写真が取り上げられています。
かわいいですね。
木彫りの人形はいたるところにいるので、色々と探してみてください。
遊び心があって好きです、こういうの。
山頂でしばし休憩。それにしても展望が素晴らしい。
天気も徐々に回復して青空が広がってきてくれました。
山頂周辺には桜の木もたくさんあって、すでに咲き始めている木もあります。満開は来週あたりかな。4月中旬辺りまではお花見登山としても楽しめると思うので、この時期の柏木山おすすめです。
下山はかもしか新道というルートで行きます。
そして、ここにも小さな人形発見。竹筒の望遠鏡を覗く姿が可愛げ。
下山路ではツツジも咲き始めていました。
梅、ミツマタ、カタクリ、桜と来てのツツジ。季節の移り変わりは早い。
下山路もルートがいくつか分岐していますが、赤根ヶ峠という方を目指して行きます。
尾根伝いに行くのが最短ルートだと思いますが、自分は一度登山口まで下る形になりました。
林道に出て再びここから登り返し。
登り返しと言っても大した距離はありません。
こちらの十字路になっている分岐点が赤根ヶ峠。
次に目指す龍崖山方面は正面奥のルートですが、ここで少し寄り道。
右側のこちらのコースの先に1つピークがあるので、行ってみることにしました。
時間にしたら10分程度です。
朝は寒かったですが、日中になって陽が出てくるとだいぶ暖かくなり、森の緑も多くなって春だな~という感じがしました。
これから新緑シーズンにかけての春山の雰囲気もとても好きです。
登山道を進んだ先にあったのが秋葉山。
展望はなくて山頂近くの道が少し不明瞭でした。無理に立ち寄らなくてもいい場所かと思います。
来た道を戻る途中で見つけた石像。
足元に咲いている真っ赤な花は何でしょうか?バラ??
赤根ヶ峠まで戻って配水場広場という方を目指します。
ここも5分ほど歩けばすぐに登山口に着きます。
こちらの登山口に下山。
入口こそ芝生のベンチがあったものの、その奥には何かの巨大施設。
うぉ!?なんかすごい。山の中から一変、工業エリアに放り込まれた感じ。
帰ってから調べてみたら、日建リース工業という会社の工場らしいです。
この工場脇にハイキングコースが伸びているので、グルっと半周する形でひたすら進んで行きます。
ここら辺は色々な企業の大型工場が密集する工業地帯のようです。日曜日だったのでどこも静かでしたが、平日に訪れたら雰囲気も結構違いそう。
登山口近くに咲いていた菜の花畑。
この時期の奥武蔵界隈は山も街も花が多くて飽きずに歩けます。
舗装路を5分ほど歩くと、龍崖山公園という広い公園に到着。
こちらの山でも桜が咲き始めていました。
公園の階段を下って行くと登山口があるのでそこから入山します。
こちらが龍崖山・燧山の登山口。
本日の後半戦開始。
そしてここからの登りがやや急登。
高低差でいえば大したことはないですが、ここまでが緩やかな道だったもんだから、この坂が結構つらく感じました。
今回のルート上では一番疲れるポイントかもしれません。
アップダウンも何度かあるので、こんな感じで無料休憩所と書かれたベンチが随所に用意されています。
登山者が安心して歩けるように、全体的に非常に整備されたハイキングコースという印象でした。
そうして登っていると1つ目の山、燧山に到着。
ここからの展望も悪くないですが、この先にさらに景色の良いポイントが待っています。
龍崖山までが一度下っての登り返し。
先ほどの柏木山に比べるとタフなルートになってますね。ここら辺はハイキングというよりもしっかりとした登山という感じ。
登山道の癒し系が桜。山の中にも結構咲いていて、見上げたら桜が咲いていた、なんてのもたびたびありました。
開花して間もない透き通った白い花がとても綺麗です。
そして龍崖山の山頂手前にあったのがこちらの展望テラス。
この先の山頂も展望が良いのですが、景色が開けている方向が違うので、ここはぜひ立ち寄ってほしいところです。
展望テラスには例によって竹筒のこれ。
ちょうど正面に見えるのが富士山、奥多摩方面。あいにく雲がかかっていたので山の姿は見えませんでしたが、本当に今日のハイキングコースは展望の良いポイントが多いです。
河津桜でしょうか。
展望テラス脇に満開となって咲いていました。
展望テラスの奥にあるのが龍崖山。
今日登った山の中では一番広い山頂でした。
山頂からは都心方面の展望が開けていて、竹筒が示す先にあるのが東京スカイツリー。
空気はそこまで霞んでいなかったのでスカイツリーらしきものが見えたような見えないような、そんな感じでした。数日前の三毳山の黄砂地獄と比べたらだいぶマシです。
展望が良くて、こちらの山頂にも桜が綺麗に咲いていたのでしばし休憩。
下山路は金蔵寺(八耳堂)コースを行きました。
10分も下れば軍太利神社の鳥居が見えてきます。
八耳堂に下山完了。登山口には有難いことに公衆トイレがあります。
ここから最初に渡ったドレミファ橋までは徒歩5分くらい。実は行きのドレミファ橋を通過する途中で急にお腹を下して、柏木山に向かう前に急遽ここのトイレに駆け込んだのが3時間ほど前のこと。
登山口にトイレがあるってやっぱり大事ですね。助かりました。
ドレミファ橋には戻らずにこちらの道路沿いをまっすぐ歩いて飯能駅を目指します。
徒歩40分くらいあるので、面倒であればバス通りまで出てバスで帰るのもありです。
自分はまだ時間もあったので、ハイキングコースの地図に載っていた「あさひ山・ゆうひ山コース」というのを歩いてみることにしました。
まずこちらがゆうひ山公園の入り口。
5分もかからずに夕日山の山頂に到着。
標識も一応用意されていました。展望も悪くはないですが、次に行くあさひ山の方が眺めが良いのでそちらで休憩するのがお勧めです。
道路を挟んだ反対側にあるのがあさひ山。
右奥の小高い丘がそれです。
こちらがあさひ山展望公園。
階段を登った先が展望台ですが、その前に入口にあった桜並木が満開で思わず見入ってしまった。
今日イチ綺麗な桜は間違いなくここでした。
そしてこちらがあさひ山の展望台。
最高地点は奥の森の中ですが、山頂自体に展望はないので休憩するならここでどうぞ。
街のすぐ近くの山ですが、高台になっているので眺めは最高です。
東側も開けているので、その名の通り綺麗な朝日が見れるんでしょうね。元旦の初日の出とか、結構混雑するそうです。
あさひ山からは北側にハイキングコースが伸びていたので、そこを歩いて飯能駅側に戻ることにしました。
部分的に道が細い箇所はあったものの、不明瞭なところは全くなくて問題なく歩けます。
15分ほど歩くと道路沿いに出るので、あとはこの道をまっすぐ行けば飯能駅に着きます。
徒歩20分くらい。
こうして飯能駅まで歩いてこの日の登山が終了。
低山でしたがなかなか歩き応えあって充実したハイキングを楽しめました。
最後のゆうひ山、あさひ山コースを加えると舗装路歩きも長くなるので、ここは省略しても良いかと思います。
電車のみのアクセスで駅から登山が楽しめる飯能南アルプス。
ジャンダルムに始まり、柏木山も龍崖山も展望が良くて非常に面白かったです。桜も綺麗に咲いていたので、4月のお花見シーズンは狙い目かもしれません。
全体的に道も良く整備されていて初心者でも安心して歩けるハイキングコースでした。
良ければ登ってみてください。
【日程】
2025年3月30日
【コースタイム】
8:40 飯能駅
9:40 ドレミファ橋
10:15 ジャンダルム
10:40 柏木山
11:25 秋葉山
12:10 燧山
12:25 龍崖山
13:15 ゆうひ山
13:30 あさひ山
14:00 飯能駅
栃木県の三毳山(みかも山公園)へ高速バスを使ってハイキングに行ってきました。
3月下旬はカタクリが満開を迎える季節。日本有数の規模を誇る群生地が一斉に開花する光景は圧巻でした。
カタクリと合わせてアズマイチゲもたくさん咲いており、麓では桜も開花。春爛漫の景色を見ることができました。登山道は整備されて歩きやすく、初心者にもおすすめです。
カタクリの群生で有名な三毳山(みかもやま)。
3月25日時点で満開と言う情報を聞き、久しぶりに平日休みが取れたというのもあって行ってきました。
10年前に一度行ったっきり。懐かしさも感じながらのハイキングでした。
都心から三毳山に公共交通でアクセスする場合、佐野アウトレット行きの高速バス(マロニエ新宿号)を利用するのがお勧めです。前回もこのバスを利用して行きました。
バスタ新宿からの始発便で向かっても、三毳山をゆっくりハイキングする時間が取れます。
1時間半ほどの乗車時間で朝の9時30分に佐野アウトレットに到着。終点の佐野新都市バスターミナルよりもアウトレットで降りた方が山に近いです。
まだ営業開始前の静かなアウトレット。ここに来るのも10年ぶりです。
佐野アウトレットから三毳山までは徒歩30分くらい。
「道の駅みかも」が登山口になるので、標識に従って佐野バイパス沿いをひたすら真っすぐ進んで行きます。
道中で見えた三毳山。
あの低山を南から北へ縦走していきます。登山自体はそれほど大変ではなく、部分的に急坂があるくらいで基本的にはなだらかな道です。
そして空気がやたら霞んでいますが、これは黄砂の影響。今年初の大規模飛来にぶち当たり、山の上からは信じられないような景色が広がっていました。
しばらく歩いて道の駅みかもに到着。
売店、自販機、トイレ、色々と揃っているのでここで軽く休憩。
栃木と言えばこれ、レモン牛乳。
久しぶりに見つけたので1本飲んでから山へと赴きます。
今回は高速バスで来ましたが、栃木駅、岩舟駅、静和駅を経由する路線バスもあるので、電車とバスでも来ることも可能です。
前回は帰りにこのバスを利用しましたが、今日は帰りも高速バスで帰ることにしました。
道の駅の脇にある三毳不動尊。
この神社を右に抜けて奥へと進んで行くと、ハイキングコースの標識が出てきます。
それにしてもこの日は朝から暑くて、体感的には夏日の陽気。
ちょうどこの2日前に東京でも桜が開花しましたが、道の駅近くでも桜が咲き始めていました。
そしてコバエもフル稼働。虫よけ対策も必要な時期になってきましたね。
ルートはいくつかありますが、最初のピークである中岳を目指す場合「みかも神社」という標識に従って進めばOKです。
こちらの階段から直登ルートで行くことにしました。標識にも書かれていますが、距離こそ短いものの結構な急坂です。
急坂を登った先の階段の上が三毳神社。
ちょうどカタクリの開花シーズンとあって団体客も多数。この先の登山道でも多くの人とすれ違いました。
ここから三毳山の縦走路へ。
しばらくは緩やかな道が続きます。
こちらの岩は三毳山の名石・蠟燭岩。その見た目がろうそくの炎に見えるから名付けられたそうです。
三毳山七石のひとつで、こんなような特徴的な岩が山のあちこちに散らばっているので、それを巡ってみるのも面白いかもしれません。
少し先へ行くと東側が開けたパラグライダー場に出ました。
展望の良いポイントで広くて休憩にも適しているのですが、ここからの眺めを見てビックリ。
な、なんだ、この真っ白な景色は!?
ものすごく視界が悪い。まるで霧でもかかっているように見えますが、頭上は雲一つない快晴です。
これも黄砂の影響なんですが、この時間帯は特に濃度が濃かったようで全然周りの景色が見えませんでした。この状態での洗濯物の外干しは危険ですね。
この日の景色はあまり期待できないということでカタクリ目指して突き進むと、最初のピーク、中岳に到着。標高は210m。
ベンチがありますがそれほど広くはなく、次々と登山客が登ってくる状況だったので先へと進みました。
ここから道は二手に分かれます。次の青竜ヶ岳へ行く縦走ルートは左ですが、カタクリを見に来たのであれば右のかたくりの園を目指しましょう。
かたくり園までは一度山を下りますが、時間にしたら5分程度。木道の散策路が見えてきたらそこが「みかも山公園かたくりの園」です。
平日にもかかわらず、人がいっぱい。
かたくりの園のカタクリ群生。
ちょうど満開という開花状況で、あたり一面に紫の花が咲き乱れております。
三毳山にはカタクリの群生地が2ヶ所あって、その1つがこのかたくりの園。
山の斜面に広範囲に渡って咲いていて、こちらは奥行きが凄いです。遥か奥までひたすらカタクリ!
その数も実に80000株なんだとか。日本屈指の群生地というのも納得の景観。
しばしのカタクリ鑑賞。
黄砂も花の開花には影響しなかったようで一安心。太陽の光は届いているので、みなさん綺麗に花咲かせてくれていました。
ここから青竜ヶ岳に向かうため、奥の登山道から再び稜線まで登り返します。
分岐にはしっかりと標識が用意されていているのでそれに従って進みましょう。
登り坂といってもここも5分程度。奥の屋根付きのベンチがあるところがみかもの関跡です。
あそこで再び縦走路と合流し、右方面へ進んで行きます。
青竜ヶ岳まで1km。
その奥のカタクリの里が2つ目の群生地になります。
稜線は非常に緩やかで歩きやすい。
この4日前の相州アルプスがなかなかにハードな低山ハイキングだったので、それと比べるとなんと楽な道だろうか。
行きの高速バスでもたっぷり寝れたので、元気だけは有り余っております。
歩いていると再び三毳山の名石を発見。その名も花籠岩。
展望台のようになっていますが、例によって黄砂による霞がひどくてあまり遠くまでは見渡せませんでした。
青竜ヶ岳の山頂直下がやや急登。
足元に滑りやすい岩が隠れていたりもするので、特に下山時はお気を付けください。
こうして青竜ヶ岳に登頂。標高229mしかないですが、ここが三毳山の最高地点です。
青竜ヶ岳って、名前だけ見るとカッコいいですね。
展望も良いので、山頂ではたくさんの人が休憩してました。
展望が良いと言っても霧がかかっているような不思議世界。これも全部黄砂のせいだ。
それでも先ほどまでと比べると、徐々に濃度は薄まってきたようで、遠くの山影がぼんやりと見えてきました。
青竜ヶ岳で軽く休憩してカタクリの里へ向かいますが、その前に東側に1つ山があったのでそちらにまずは行きました。
こちらがカタクリ山。
ここは確か前回スルーして来なかった場所だったと思います。
特に何が見えるというわけでもないですが、三毳山には中岳、青竜ヶ岳、カタクリ山の3つのピークがあるので、時間があれば全部立ち寄ってみてください。
そこから下山していくと、三毳山2つ目の群生地「万葉自然公園かたくりの里」に到着。
先ほどのかたくりの園も凄い規模でしたが、こちらもこちらで一面にカタクリの花が咲いています。
太陽の光を浴びて紫に輝く姿がとても美しい。丸まっていたり両手を広げるように咲いている花もあったり、1つ1つ形も違うから見ていて面白いです。
カタクリは晴れの日しか咲かず、曇りや雨の日は花が閉じてしまうので、とにかく天気が大事。
晴れの日を狙って訪れましょう。
散策路の両脇にカタクリが群生となって咲いています。
先ほどのかたくりの園と同様に山の斜面に広範囲に渡って咲いていますが、密度でいうと1つ目のかたくりの園の方が上だったかもしれません。
ただし、こちらの群生地にはカタクリと合わせてアズマイチゲも咲いているのがアピールポイント。白と紫のコラボがまた美しい。
開花のタイミングが重なるので、カタクリの時期に合わせて来ればアズマイチゲの群生も同時に見ることができます。
カタクリとアズマイチゲの群生をのんびりと鑑賞。
穏やかな景色ですが、写真を撮ろうとすると身をかがめなきゃいけないもんだから、それが意外と疲れる。暑さもあってか、途中立ちくらみしてカタクリ相手にダウンするところでした。
先週までに見てきた梅やミツマタはちょうど目線のあたりに咲いてくれるから身体に優しかったんですね。
こうして2つ目のカタクリ群生地も堪能して三毳山登山が終了しました。
1つ目の群生地が三毳山中央東側にある「みかも山公園かたくりの園」、2つ目が北側にある「万葉自然公園かたくりの里」。
どちらもおすすめですが、かたくりの園は密度が凄く、かたくりの里はアズマイチゲとのコラボも見れる。そんな感じです。カタクリ単体でいえばかたくりの園の方が見ごたえありました。
北側の登山口まで下山。
この時間帯になると黄砂の影響も少なくなってきて、肉眼では写真の奥に日光の男体山も見えるくらいにまでなりました。
こうも違うものかね、と改めて黄砂の厄介さを痛感。
登山口の脇には水芭蕉(ミズバショウ)も咲いていました。
水芭蕉と言えば雪解け後の湿原に咲く花。個人的には5月の尾瀬のイメージがあります。
3月にして見れてしまいましたが、残雪登山と合わせて山の上でも見てみたいです。
出口にはトイレもあります。
駐車場はほぼ満車状態で、平日でこれだけの人が訪れるんだから週末はもっと混むのでしょうね。
カタクリシーズンの三毳山の人気っぷりを改めて知りました。
ここから公共交通利用で帰る場合、グルっと山の反対側へ戻って道の駅からバスで帰るか、佐野アウトレットから高速バスで帰るのが良いと思います。
自分も高速バスで帰ることにしたのですが、まだ時間もあるので佐野駅方面へ向かうことにしました。
途中、東側を眺めると特徴的な岩山が見えます。あちらが岩船山。
2ヶ月前の岩船山~晃石山~太平山登山で登りましたが、あの岩船山は低山とは思えない異世界空間が広がっていて非常にお勧めです。
佐野駅に向かうよりもあちらの岩船山の方が近いので、徒歩で岩船山を登って岩舟駅をゴールにするルートもありだと思います。
自分が佐野駅方面へ向かったのは、駅周辺に散らばる3つの低山に登るため。
その1つ目がこちらの新町薬師堂。
この裏手から登山道が伸びていて、ものの数分で山頂に到着します。
山の名前は米山。標高61mという超低山ですが、しっかりと標識は用意されていました。
ここから先の舗装路歩きも長い。
最終目的は佐野新都市バスターミナルですが、そこに行くまでにかなり大回りしているので、このルートはあまり真似しなくても良いと思います。
単に佐野駅周辺に散らばる低山のピークを踏みたいだけなので。
2つ目のピークがこちらの城山。佐野駅からすぐの場所で、城山公園という高台の公園になっているので眺めもいいです。
園内も広くて市民の憩いの場という感じでした。
城山公園は桜の名所でもあるようで、早咲きの桜がすでに見ごろを迎えていました。
山頂の芝生周辺の木もすべて桜だろうし、もう少し後に訪れたら良いお花見スポットになりそうな場所でした。
そして佐野駅に到着。安直ですが佐野と言えばやっぱり佐野ラーメンが思いつきます。
確かに道中いくつかラーメン屋は見ましたが、駅前は思っていたよりも閑散とした感じ。
佐野アウトレットの最寄り駅でもありますが、徒歩1時間近くかかるのでそこまで近いというわけではありません。
そのアウトレット方面に向かう途中にあるのが観音山。
ここも山頂一帯が観音山公園という公園になっていて、中央には日枝神社がありました。
標高は44m、ここが本日の最後のピークです。
後はひたすら道路沿いを歩いて佐野新都市バスターミナルがゴール。ちょうど5分後にバスタ新宿行きのバスが発車するタイミングだったので、急いでモバイル予約して乗車しました。
佐野アウトレットは降車のみで乗車はできないのでお気を付けください。帰りはこちらのバスターミナルから乗車することになります。
平日だったので帰りのバスはガラガラでした。
10年ぶりに行った三毳山ハイキング。
お目当てのカタクリはちょうど満開で、山の斜面一帯に見事なお花畑が広がっていました。日本屈指の群生地なだけあって、その規模はやはり凄まじかったです。
しばらくは見頃が続きそうでこの先は桜やツツジも咲き始めるので、良ければ行ってみてください。
【日程】
2025年3月26日
【コースタイム】
9:40 佐野アウトレット
10:15 道の駅みかも
10:50 中岳
11:00 かたくりの園
11:45 青竜ヶ岳
12:05 カタクリ山
12:15 カタクリの里
13:00 登山口
14:50 佐野新都市バスターミナル