5月15日(木)仕事ではないプライベートの旅(*´∇`*)
正伝寺→上賀茂神社→葵祭→下鴨神社→賀茂川デルタ
→八坂神社→夜の伏見稲荷大社→伏見泊
前日の疲れが残っていたので遅めにホテルを出て、
一路、正伝寺を目指しました。
京都検定の勉強をするまで知らなかった正伝寺には
デイヴィッド・ボーイが感銘を受けたお庭があるとか、
伏見城落城の際の徳川方の血にまみれた床材を
天井として移築した、いわゆる「血天井」があるなど、
話題性に富んだ禅寺です。
比叡山を借景とした枯山水。
市街地から離れているため訪れる人もまばらで
自分が行ったときには西洋人の中年女性がひとり、
お庭を前にして静かにいつまでも佇んでいました。
見渡す限り静寂に包まれた別世界。
伏見城落城のとき、
鳥居元忠ら大勢の徳川方武将が自刃で命を落としました。
彼らの菩提を弔うために、数々の寺院が、
床材を天井としてよみがえらせました。
京都には他に、養源院、源光庵、興聖寺(宇治)、
妙心寺の塔頭天球院などに「血天井」があります。
正伝寺は静かな山里にあります。
山門から森の中をしばらく歩くことになります。
正伝寺を後にして、農家と新興住宅が混ざった
静かでゆるやかな高低差を下へと歩いていくと賀茂川。
そこで、上賀茂神社(賀茂別雷神社)へ。
10年ほど前にレンタサイクルで来たときには
静かで荘厳な雰囲気で感動したけれど、
この日は葵祭のためわさわさして落ち着かない雰囲気。
まったく違った印象を受けました。
上賀茂神社の前には社家の家並みが続きます。
葵祭の行列が上賀茂神社に戻ってくるところを
賀茂川の御園橋で観覧しました。
15時20分頃から30分ほどの間でした。
行列を見た後、
賀茂川右岸を下流方向に橋ひとつ分だけ歩き、
橋を渡ってから市バスで下鴨神社へ。
下鴨神社(賀茂御祖神社)は、実は初めてです。
だいぶ前にレンタサイクルで走ったときは、
河川敷を走って、そこでは地上に上がらなかったので。
下鴨神社、御手洗川にかかる橋。
上賀茂神社から流れてくる水が御手洗川となり、
下鴨神社の境内を流れているのです。
「葵祭」の名称の由来ともなっている
双葉葵(フタバアオイ)の葉と桂(カツラ)の枝葉を絡ませた
伝統的な飾り「あおいかつら」。
鳥居には双葉葵の金属製の飾りがありました。
糺の森を歩きます。
京都検定で頻出の
「ならの小川」を初めて見ました。
鴨長明の方丈があったと言われる河合神社はあいにく
門を閉めている最中で、例外的に入れないか交渉したものの
だめでした。
糺の森の最後には旧三井家下鴨別邸の前に。
しかし、こちらも閉門直後でした。
こうして再び、賑やかな通りに出ます。
賀茂川の出町橋のたもとに「鯖街道口」の碑がありました。
「鯖街道」も京都検定に出てきたなあ。
やはり、碑でも何でもいいから、百聞は一見に如かず。
知識を身に着けるためには見て歩くに限ります。
賀茂川に高野川が合流する地点。
賀茂川デルタ。
こうゆうのを見ると、心底、萌えます💗
胸キュン。
さて、出町柳から市バスで祇園に向かいます。
八坂神社へは仕事でそれこそ何十回も来ているのですが。
宿泊先へ急がなくてはなりません。
夕食が待っています。
無事、伏見の宿に着きました。
夕食後、21時から22時まで、伏見稲荷大社。
ここも仕事で100回くらい来たし、
稲荷山に登ったことも数回あるけれど、
いずれも午前中で、
団体バス駐車場から人混みの中を掻き分け10分、
あるいはJR奈良線の稲荷駅で下車する圧倒的多数の
乗客の嵐で改札までの間に揉みくちゃになるのが常。
夜の伏見稲荷大社は初めてです!!
淋しいんじゃないかしら?と思いきや、
伏見あたりのゲストハウスに泊まっているらしい
インバウンドの個人客がたくさん、たくさん!!
逆に日本人はひとりも見ませんでした。
夜の伏見稲荷大社はとても荘厳で、
昼間とはまったく印象が変わりました。
今回の京都2日間では、
平安京遷都以前からこの地にあった歴史ある神社を
いっぺんに4つとも巡ったことになります。
石清水八幡宮、上賀茂・下鴨神社、八坂神社、伏見稲荷大社